エゴチスムな日々

イタリアの閑暇そしてその悦楽

ローマ

絵画の中の受胎告知 1

受胎告知の絵というと、どの絵を思い浮かべるでしょうか。 私はすぐにフィレンツェにあるサン・マルコ修道院に描かれた フラ・アンジェリコのものを思い浮かべます。 「受胎告知」とは、新約聖書に出てくる一節で、処女マリアが 妊娠したことを天使が知らせ…

カラヴァッジョに影響を与えた画家

----- カラヴァッジョは一群の地方画家(ロンバルディア派)の試みを 様式的価値にまで高めた画家だった -----と言った美術史家ロベルト・ロンギ。 カラヴァッジョはミラノで生まれ、そして13歳頃にシモーネ・ペテルツァーノの 工房へ弟子入りしていますが、…

トレント公会議後の宗教画とカラッチ

カトリック教会は1545年から’63年まで断続的にトレント公会議を 開き、教会の建て直しをはかりました。そして教会における美術作品は 「聖書や由緒正しい聖人伝にもとづくものであるべき」と定め、また 「分かりやすく写実的で、これを見る信徒の心に強く訴…

ベルニーニと視覚芸術

イタリアが生んだ天才芸術家は何人かいますが、その中でも 彫刻家であり、建築家であり、また視覚芸術の統合の実践者でもあった ジャン・ロレンツォ・ベルニーニは17世紀最大の天才。 ローマで彼の作品に触れてファンになった方も多いのではないでしょうか。…

イタリア;2015年 秋の展覧会情報

2015年、芸術の秋にふさわしいイタリア各地で開催される展覧会の 情報をお伝えします。これからクリスマス休暇、年末年始にかけて イタリア旅行を計画されてる方に参考にしていただければと思います。 まず、ミラノで見逃せないのがこちら。 *フランチェス…

瞑想の聖フランチェスコ:カラヴァッジョ

4月1日から19日までモンツァ王宮にて、カラヴァッジョの1605年頃の作品、 「瞑想の聖フランチェスコ」が無料公開!ということで、見に行ってきました。 こうした1点だけの展示だと、その作品だけに集中できるので、隅々まで 作品を堪能できる気がします。 …

イタリア:2015年 春の展覧会情報

今回は少しブログの趣向を変えて、2015年春に開催される大型展覧会の情報を お伝えしたいと思います。 *ジョヴァンニ・ボルディーニ : Lo Spettacolo della Modernita' http://www.mostrefondazioneforli.it/ フォルリのサン・ドメニコ博物館で2月1日から6…

ジョット:イノケンティウス三世の夢

アッシジの聖フランチェスコ聖堂にある有名なジョット派のフレスコ画。 そこには「聖フランチェスコ伝」が時計回りに28場面描かれています。 (どれが直接ジョットの手によるのか分からないですが、最後の6場面は 彼の弟子の筆だそうです) この中で大変興味…

ポポロ広場

4月に5年ぶりにローマへ行った際、Italoに乗ってティブルティーナ駅に到着。 それからすぐにポポロ広場まで行って、ポポロ門を「くぐって」ローマへ 来た実感を新たにしていました。 なぜそんな事をしたかというと、19世紀末までローマを陸路で訪れる旅行者…

ベアトリーチェ・チェンチ

ローマのバルベリーニ宮にあるグイド・レーニの 「ベアトリーチェ・チェンチ」肖像画。美術館のサイトには1600年頃の作品であると書かれてあります。 ベアトリーチェは1599年5月11日、性的虐待の限りを尽くした (と言われている)父親を殺したという重い罪…

四方山話:マルクス・アウレリウス像

先日エミール・マール著『ヨーロッパのキリスト教美術 上』(岩波文庫)を読んでいたら、とても興味深い逸話がありました。中世、イタリアへの巡礼で最初に訪れるべき所はもちろんローマのサン・ピエトロでしたが、その他にサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラ…