エゴチスムな日々

イタリアの閑暇そしてその悦楽

ヴァカンス便り - シュノンソー城

フランス・ロワール渓谷流域の古城の一つ、シュノンソー城。 フランス王アンリ2世の寵妾ディアヌ・ド・ポアティエ、 正妃カトリーヌ・ド・メディシスら、16世紀の創建以来、 代々女性が城主だったため、別名「6人の女の城」とも 呼ばれる優雅なお城です。 こ…

レオナルド・ダ・ヴィンチ 終焉の地

この夏はイタリアからモン・スニ峠を越え、約900kmの車の旅をしました。 行先はレオナルド・ダ・ヴィンチ終焉の地アンボワーズと彼が 人生の最後の3年間を過ごしたクロ・リュセ館です。 今年2016年はレオナルドが渡仏してからちょうど500年後にあたります。 …

イタリアの小都市探訪 スポレート

イタリアの小都市はどこもそれぞれに魅力がありますが、 ウンブリア州にあるスポレートもまた忘れがたい町の一つ。 特に細い坂道を上り、ふと開けた広場に佇むように建っている、 午後の光に照らされた大聖堂を見た時の感動は忘れられません。 スポレートは…

ミラノの謎;四方山話 

ミラノの大聖堂ドゥオモと、そのドゥオモ広場に面して設計されたヴィットーリオ・エマヌエーレ2世アーケード、通称「ガッレリア」は 19世紀に興ったリソルジメント(イタリア統一運動)の混乱後に建築家ジュゼッペ・メンゴーニによって設計・建設された、ミ…

パリの邸宅美術館;ジャックマール=アンドレ美術館

邸宅美術館 ----という響きにここ数年、魅せられています。 華麗な邸宅が立ち並ぶパリ8区のオスマン通りにあるジャックマール=アンドレ 美術館はその邸宅美術館の中でもとびきり素敵なものの一つでしょう。 オスマン通り158番地に瀟洒な館ができたのは1875…

イタリアの最も美しい村:スペッロを訪ねて

花の絨毯で有名なスペッロですが、その時期以外に訪れても旅人の目を 楽しませてくれる美しい景色がいっぱいの町。 スペッロはウンブリア州ペルージャ県にある、イタリアで最も美しい村と 名付けられたコムーネの一つ。ドライブの途中、スバシオ山の麓に突如…

ヴァカンス便り: オルチャ渓谷

いつの頃からか、糸杉のある景色を何かの写真で見て以来ずっと 心惹かれています。イタリアで糸杉を見つけると「あ、糸杉!」と 思わず心が踊ってしまうほど大好き。 ミラノ郊外の小さな街にも時々見かけますし、墓地には付き物の糸杉ですが、 北イタリアで…

スタンダール博物館;グルノーブル

2年ほど前ですが、南仏プロヴァンス地方からイタリアへ帰る前にどうしても グルノーブルに行きたくなって、車を走らせること約2時間半。 260kmほど北上し、とうとう念願叶って辿り着いた先は スタンダールの生誕地グルノーブル。 パリには山がないと日記の…

世界遺産;サヴォイア家のヴェナリア王宮

トリノ市内から西北10kmの所にある人口3万5千人ほどの町 ヴェナリア・レアーレにある、もとはカルロ・エマヌエーレ2世(17世紀)の 狩猟用の館として建てられたヴェナリア王宮へ目の保養をしに行ってきました。 実はこの狩猟の館、フランス軍の戦火にまみ…

『パルムの僧院』の舞台を訪ねて

ミラノから南に約30kmのローディという人口4万人ほどの古い町へ散歩がてら出かけました。あの赤髭王フリードリヒ1世によって築かれた町として有名です。 ローディといえば、スタンダールの『パルムの僧院』の書き出しが印象的。何を隠そう、この小説を読んで…

中世都市ベルガモを歩く

フランスの文豪スタンダールは1801年、日記に「ミラノからベルガモへの街道は 素晴らしく、世界でもっとも美しい地方のなかを通っている」と書いています。 ロンバルディア平原に広がる田園風景と、遠くに雪を抱いたアルプス山脈を車窓から ぼんやり眺めなが…

ヴィチェンツァと天正少年使節団

建築にあまり興味のない方でも、ヴィチェンツァでルネサンス建築家 パッラーディオが手がけた美しい建物をご覧になれば、きっと心を 動かされるはず・・・ そういえば年末年始に若桑みどり著『クワトロ・ラガッツィ』を再読、 再び天正少年使節への興味がふ…

サド侯爵とラコスト城

長い間「積ん読」していたサドの『美徳の不幸』を少し前に やっと読みました。 性を束縛し、それに従う事こそがカトリックの自然法則だとされる時代に (現代も基本はそうでしょうけど)愛欲・快楽を追求したサド侯爵が、 バスティーユ監獄内で2週間で書き…

スタンダール慕情

パリでは歴史散策をするのが好きです。 今回はl'église de l'Assomption de Parisに立ち寄りました。 ここは1842年3月24日、スタンダールの葬儀がおこなわれた教会で、 華やかな雰囲気のサントノレ通りに面し、ひっそりと隠れたように 佇む小さな教会との対…

ショパンとジョルジュ・サンド縁のMusée

パリ9区、モンマルトルの喧噪からほど近くに 「ロマン主義博物館」というのがひっそりと佇んでいます。 この小さな館はオランダ生まれパリ在の画家 アリ・シェフェールが1830年頃から アトリエ兼住居として 使っていたもので、当時ロマン主義が花盛りだった…

ポポロ広場

4月に5年ぶりにローマへ行った際、Italoに乗ってティブルティーナ駅に到着。 それからすぐにポポロ広場まで行って、ポポロ門を「くぐって」ローマへ 来た実感を新たにしていました。 なぜそんな事をしたかというと、19世紀末までローマを陸路で訪れる旅行者…

コモ湖畔のマエストロたち

先日陽気なお天気に誘われてコモ湖畔へ散策に行った際、ふとコモのアッボンディオ聖堂を見たくなって立ち寄ってみました。というのも、以前美術史の講座でキアラ先生とお話している時に「マエストリ・コマチーニ」の話で、アッボンディオ聖堂の話題になった…

ルッカのサン・フレディアーノ聖堂

4月にルッカへ立ち寄った際、前回は通り過ぎてしまったけれどとても気になるファサードの教会へ、今回は一目散に駆けつけました。オモニマ広場にあるバジリカ、サン・フレディアーノ聖堂です。トスカーナ州のロマネスク建築といえば、白い大理石が太陽を浴び…