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エゴチスムな日々

イタリアの閑暇そしてその悦楽

アルテミジア・ジェンティレスキ

16世紀から17世紀にかけては個性的な女性の芸術家が美術史とよばれるものに誕生した初めての時代。その先駆者かつ圧倒的な存在感のあるアルテミジア・ジェンティレスキ。日本でも3〜4年ほど前に展覧会があったので、ご覧になった方も多いのではないでしょう…

ベアトリーチェ・チェンチ

ローマのバルベリーニ宮にあるグイド・レーニの 「ベアトリーチェ・チェンチ」肖像画。美術館のサイトには1600年頃の作品であると書かれてあります。 ベアトリーチェは1599年5月11日、性的虐待の限りを尽くした (と言われている)父親を殺したという重い罪…

ルッカのサン・フレディアーノ聖堂

4月にルッカへ立ち寄った際、前回は通り過ぎてしまったけれどとても気になるファサードの教会へ、今回は一目散に駆けつけました。オモニマ広場にあるバジリカ、サン・フレディアーノ聖堂です。トスカーナ州のロマネスク建築といえば、白い大理石が太陽を浴び…

四方山話:ボッティチェッリ

彼はボッティチェッリの名前で知られていますが、実は「あだ名」なんです。本名はAlessandro di Mariano di Vanni Filipepiという長ったらしい名前。(アレッサンドロ・ディ・マリアーノ・ディ・ヴァンニ・フィリペーピ)ではボッティチェッリとはどういう意…

ボッティチェッリ 書物の聖母 

ミラノのポルディ・ペッツォーリ美術館で初めて「書物の聖母」を見たとき、その美しく優雅な曲線とAureolaと呼ばれる黄金に輝く輪光の繊細さに目を奪われました。「線の詩人」と言われたサンドロ・ボッティチェッリの円熟期、ちょうど1480年頃の作品です。ま…

ミラノ

1883年3月9日、トリエステで生を受けた詩人ウンベルト・サバ。彼ならではのアフォリズムに彩られた詩集は、故須賀敦子さんを惹き付け、美しい日本語に訳してくださっています。ウンベルト・サバの詩にMilanoというのがあるのですが、これがサバの詩集の中で…

エマオの晩餐 カラヴァッジョ

カラヴァッジョの作品の特徴はその「瞬間」を劇的な光と影で表現しているところだと思いますが、その中でも有名な作品「エマオの晩餐」はカラヴァッジョの思想も随所にうかがえるような感じがして好きです。キリストの弟子の2人がエマオ近くを語りながら歩…

四方山話:マルクス・アウレリウス像

先日エミール・マール著『ヨーロッパのキリスト教美術 上』(岩波文庫)を読んでいたら、とても興味深い逸話がありました。中世、イタリアへの巡礼で最初に訪れるべき所はもちろんローマのサン・ピエトロでしたが、その他にサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラ…

マンテーニャ「死せるキリスト」:新たな展示方法

久々にミラノ・ブレラ絵画館へ行ってきました。去年の12月にブレラ絵画館の目玉であり、15世紀の北イタリア・初期ルネサンスに おける巨匠マンテーニャの「死せるキリスト」の展示方法が変わったのが、 少々話題になっていたからです(賛否両論でしょうけど…