エゴチスムな日々

イタリアの閑暇そしてその悦楽

ラファエロ:聖母の結婚

現在ミラノのブレラ絵画館にあるラファエロの「聖母の結婚」は 1504年、ペルージャ近郊チッタ・ディ・カステッロにある サン・フランチェスコ聖堂サン・ジュゼッペ礼拝堂のための祭壇画として 制作されました。その時ラファエロは21歳でした。 (ちなみにこ…

マンテーニャのパルナッソスとイザベッラ・デステ

ルネサンスの女傑イザベッラ・デステの書斎 (ドゥカーレ宮殿奥のサン・ジョルジョ城)に飾っていたと言われる マンテーニャ作「パルナッソス」(マルスとヴィーナス:1497年)は 現在パリのルーヴル美術館に展示されています。 この絵をはじめ、イザベッラ…

忘れられた画家:カルロ・クリヴェッリ

忘れられた芸術家とかいう形容を聞くと、逆に興味が沸いてくるのですが、 先日ブレラ絵画館にマンテーニャを鑑賞しに行った際、彼と同時代で、しかも おそらく彼と同じくフランチェスコ・スクァルチョーネの弟子だったこともある ヴェネツィア人カルロ・クリ…

ポポロ広場

4月に5年ぶりにローマへ行った際、Italoに乗ってティブルティーナ駅に到着。 それからすぐにポポロ広場まで行って、ポポロ門を「くぐって」ローマへ 来た実感を新たにしていました。 なぜそんな事をしたかというと、19世紀末までローマを陸路で訪れる旅行者…

スタンダールとヘロディアス

ミラノの王宮博物館(パラッツォ・レアーレ)で7月13日まで開催中の 「ベルナルディーノ・ルイーニとその息子たち」展を観てきました。 ベルナルディーノ・ルイーニというと、レオナルド派の画家として 知られていますが、今回展覧会で色々と彼の作品を鑑賞…

コモ湖畔のマエストロたち

先日陽気なお天気に誘われてコモ湖畔へ散策に行った際、ふとコモのアッボンディオ聖堂を見たくなって立ち寄ってみました。というのも、以前美術史の講座でキアラ先生とお話している時に「マエストリ・コマチーニ」の話で、アッボンディオ聖堂の話題になった…

アルテミジア・ジェンティレスキ

16世紀から17世紀にかけては個性的な女性の芸術家が美術史とよばれるものに誕生した初めての時代。その先駆者かつ圧倒的な存在感のあるアルテミジア・ジェンティレスキ。日本でも3〜4年ほど前に展覧会があったので、ご覧になった方も多いのではないでしょう…

ベアトリーチェ・チェンチ

ローマのバルベリーニ宮にあるグイド・レーニの 「ベアトリーチェ・チェンチ」肖像画。美術館のサイトには1600年頃の作品であると書かれてあります。 ベアトリーチェは1599年5月11日、性的虐待の限りを尽くした (と言われている)父親を殺したという重い罪…

ルッカのサン・フレディアーノ聖堂

4月にルッカへ立ち寄った際、前回は通り過ぎてしまったけれどとても気になるファサードの教会へ、今回は一目散に駆けつけました。オモニマ広場にあるバジリカ、サン・フレディアーノ聖堂です。トスカーナ州のロマネスク建築といえば、白い大理石が太陽を浴び…

四方山話:ボッティチェッリ

彼はボッティチェッリの名前で知られていますが、実は「あだ名」なんです。本名はAlessandro di Mariano di Vanni Filipepiという長ったらしい名前。(アレッサンドロ・ディ・マリアーノ・ディ・ヴァンニ・フィリペーピ)ではボッティチェッリとはどういう意…

ミラノ

1883年3月9日、トリエステで生を受けた詩人ウンベルト・サバ。彼ならではのアフォリズムに彩られた詩集は、故須賀敦子さんを惹き付け、美しい日本語に訳してくださっています。ウンベルト・サバの詩にMilanoというのがあるのですが、これがサバの詩集の中で…

エマオの晩餐 カラヴァッジョ

カラヴァッジョの作品の特徴はその「瞬間」を劇的な光と影で表現しているところだと思いますが、その中でも有名な作品「エマオの晩餐」はカラヴァッジョの思想も随所にうかがえるような感じがして好きです。キリストの弟子の2人がエマオ近くを語りながら歩…

四方山話:マルクス・アウレリウス像

先日エミール・マール著『ヨーロッパのキリスト教美術 上』(岩波文庫)を読んでいたら、とても興味深い逸話がありました。中世、イタリアへの巡礼で最初に訪れるべき所はもちろんローマのサン・ピエトロでしたが、その他にサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラ…

マンテーニャ「死せるキリスト」:新たな展示方法

久々にミラノ・ブレラ絵画館へ行ってきました。去年の12月にブレラ絵画館の目玉であり、15世紀の北イタリア・初期ルネサンスに おける巨匠マンテーニャの「死せるキリスト」の展示方法が変わったのが、 少々話題になっていたからです(賛否両論でしょうけど…