エゴチスムな日々

イタリアの閑暇そしてその悦楽

ミラノのBoudoir/ブドワール

 

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ミラノに関する絵画や彫刻、当時の調度品を展示したりする博物館として

開館している「ミラノ・モーダ博物館」は2010年に修復が終了しました。

この修復によって、サンタンドレア通りの正面の壁にフレスコ画が

描かれていたのを発見したのだそうで、なるほど、上方を見ると

帯状に色鮮やかなフレスコ画で装飾されています。

ミラノに数多く見られる新古典様式の建物で、その入り口の扉を

くぐると目の前に広がるパティオが美しい空間を醸し出しています。

 

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このモランド邸はミラノの典型的な18世紀建築物の一つ。
スフォルツァ家に縁のあるモランド・アッテンドロ・ボロニーニ伯爵家が

代々所有していました。

 

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   (リディア・モランド伯爵夫人)

 

そして伯爵夫人リディアが1945年に亡くなり、後継が途絶えてしまい、

このモランド邸はミラノ市の所有になります。

 

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タイトルにした「Boudoir/ブドワール」とは貴婦人の小部屋とか、

女性の私的空間とかいう意味ですが、もともとはフランス語の

「bouder/不機嫌になる」という動詞から変化し、
その「不機嫌」からある一定の距離を得る、という風になったと言われています。

また18世紀のサロン文化が生んだ「女性の空間」でもあります。

そしてこのモランド邸宅内にも、やはりありました、ブドワール!

パニエで広がった、18世紀末のドレスがさりげなく飾られ、

床に目をやると、大理石・・・と思いきや、なんと油彩で手描きされた

大理石風の模様が床一面に広がっています。


ブドワールは通常、邸宅内の寝室とダイニング・ルームとの間に
設置され、貴婦人がゆっくりと刺繍をしたり、またはお化粧を念入りに施したり、
こっそりラブ・レターを書いたり、ごく親しい友人とのおしゃべりに興じたり・・・と
いう具合に使用されていたプライベート・ルームでした。
(色々な不満を一人でぶちまけてストレス発散する事もあったかも??)
そして何よりも、愛人との「逢い引き」に必要だったのでしょうね。

 

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館内にはミラノ出身の画家などが描いた風景画などと一緒に

素敵なドレスや、企画展によってはアクセサリーの類まで

展示されています。

 

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男性用マルシーナにもジレにも素敵な刺繍とボタンが施されて、とっても素敵です。

18世紀は男性も刺繍を好んだと言われていますが、本当に、女性用のドレスよりも

もしかすると豪華な刺繍を施していたのかもしれません。

 

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18世紀末~20世紀初の衣装もこうして展示しているので本物のブドワールを見ながら、当時に思いを馳せる絶好の場所となっています。

 

Palazzo Morando

住所:Via Sant'Andrea 6 Milano

開館時間:9:00〜13:00/ 14:00〜17:30

休館:月曜日

 


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