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エゴチスムな日々

イタリアの閑暇そしてその悦楽

世界遺産;サヴォイア家のヴェナリア王宮

バロック

トリノ市内から西北10kmの所にある人口3万5千人ほどの町

ヴェナリア・レアーレにある、もとはカルロ・エマヌエーレ2世(17世紀)の
狩猟用の館として建てられたヴェナリア王宮へ目の保養をしに行ってきました。

 

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実はこの狩猟の館、フランス軍の戦火にまみれて一度破損し、

そしてその後、跡を継いだヴィットリオ・アメデオ2世はシチリア人建築家ユヴァッラ

(ユヴァッラはトリノに20年間滞在し、アメデオ2世のもと宮廷建築家として働く)に
再建工事を依頼し、18世紀になって現在見られるような華麗で優雅な

バロック様式の館に生まれ変わります。

 

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個人的にこの白い回廊、ディアナの回廊と呼ばれていますが、ここが

一番素晴らしいと思いました。あまりの美しさにうっとり。大きな窓からは

光が燦々と差し込み、80ヘクタールにも及ぶイタリア式庭園を見ることができます。

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聖ウベルト礼拝堂もユヴァッラの設計。 この建築家はなんて甘くて優しい

そして美しい設計をする人なんでしょうか。

 

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ふと天井を見ると、クーポラには「騙し絵」の工夫が・・・

写真だと分かりにくいかもしれませんが、クーポラの先端は丸いんですが

あたかもまだ先へ伸びているかのように描かれています!


アメデオ2世はヴェルサイユでルイ14世の姪アンヌ・マリー・ドルレアンと

結婚しましたが、このアンヌをはじめ、アメデオの母親もフランス王家の出身で、

もともとピエモンテ州はフランスとの縁が深いことがうかがえます。

 

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   (サヴォイア公妃アンヌ・マリー)

 

あとヴェナリア王宮で見逃せない展覧会をやっているので、そちらも是非!

必見です。(来年2016年2月7日まで)

 

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ヴェネツィアで1729年に作られた、世界で唯一残るブチントーロの展示です!!

ブチントーロとは、ヴェネツィア共和国の総督が毎年復活祭に行われる「海との結婚」

という行事で総督がアドリア海に出港するというパフォーマンスに使用された

ガレー船。しかしナポレオンがヴェネツィアを征服した1798年に全て破壊されて

しまったのです・・・

が、しかし!!アメデオ2世は自分が作らせたブチントーロをご丁寧に

トリノ郊外の、この王宮までポー川を伝って送らせていて、破壊をまぬがれたのです。

 

このアメデオ2世が注文した長さ16メートルのブチントーロは、歴代の総督の

ブチントーロ(長さ35メートル、高さ8メートル)に比べると、少々小さいですが、

当時のヴェネツィア共和国の栄華を今に伝えるには役立っていますね。

 

目の保養のあとはしっかり(暑かったけど)Bicerin/ビチェリンも堪能。

 

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本家(トリノ市内)のと違ってなんと自分でブレンドするスタイルでした。

1800年頃からトリノで朝食時に飲まれているというビチェリン。
当時は15セント・リラ(いくらぐらいの価値でしょうか??)だったとか。
寒い冬の朝にはいいかも・・・暑い日にはオススメできません(笑)

 


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