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エゴチスムな日々

イタリアの閑暇そしてその悦楽

イタリアの小都市探訪 スポレート

イタリア絵画 ウンブリア 中世

イタリアの小都市はどこもそれぞれに魅力がありますが、

ウンブリア州にあるスポレートもまた忘れがたい町の一つ。

特に細い坂道を上り、ふと開けた広場に佇むように建っている、

午後の光に照らされた大聖堂を見た時の感動は忘れられません。

 

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スポレートは現在約4万人ほどが住む、ウンブリア州南部にある町。

紀元前7世紀にウンブロ族が集落を作ったのが始まりとされていて、

その後はローマ帝国の植民地となりました。なのでローマ時代の遺跡も

所々に残っています。下の写真はどっしりとしたドゥルソの門。

1世紀初め頃(23年頃)に建造されたもので、ここを通るとローマ時代に

フォロのあったメルカート広場へと続きます。

 

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大聖堂の中も必見です。フィリッポ・リッピの遺作となる

「聖母の戴冠」の美しい天井画に目を奪われます。

 

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フィリッポ・リッピはこの天井画を1468年にある程度まで完成させましたが、

その後病に伏し、翌年10月に亡くなりました。それから後は天井画部分を

息子のフィリッピーノ・リッピが、壁画部分は弟子のフラ・ディアマンテが

後を引き継ぎ完成させたと言われています。

 

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壁画の左側には「受胎告知」の絵があり、その聖母の顔は

画家が最も愛した女性ルクレツィア・ブティ(修道女だったルクレツィアを

リッピは見そめてしまい、絵のモデルに頼んだあげく、なんと駆け落ち

してしまった!というエピソードは有名)の顔で描かれています。

 

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床にも注目!大聖堂の中央身廊と後陣中央のモザイクの床は、

なんと12世紀のもの。おそらくコズマーティ様式だと思います。

コズマーティ様式とは12~14世紀にかけてローマで大理石装飾の技術に

長けたコズマ家が活躍し、その一族の名前を取ってコズマーティ様式と

呼ばれる装飾です。ローマだけでなく、ウンブリアでも活躍していた

のですね。

 

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スポレートの町は急な坂道も多く、また細い路地もあって

体力勝負・・・しかしウンブリアは実は食の方も満足できるのです♪

オリーブオイルや黒トリュフの名産地でもあります。

特にストランゴッツィというウンブリアのパスタに黒トリュフ・ソースを

かけたお料理は絶品でした。

 

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こういう名産品を取り扱ったお店も多いです。お土産探しにもピッタリ。

迷わずウンブリア産のオリーブオイルを買いました。これが爽やかで

サラダにかけてもピッタリの美味しさ!香りもほのかでお気に入りの1本と

なりました。

 

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スポレートのレストラン「Cuore&Sapore」のオーナーも

お料理にはこのマルフーガのオリーブオイルを使っていると

おっしゃってました。そこで食べた牛フィレ肉トリュフ・ソースも

忘れられない1皿になりました。

 

 


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